31 エアーホーン
PCX125(JF56)にアマゾンで1680円で購入したエアーホーンを取り付けた際の記録です。 PCX(スクータータイプのバイク)にエアーホーンを取り付けるにはどうしたらいいのか?そして注意すべき点とは?
俺がまだ20歳頃、ある運送屋で働いている時自分専用のトラックに8000円程のタンク式のヤンキーホーンを付けていた。
道路で同じ運送会社の同僚や知り合いとすれ違う時には
「パッ!!パッ!!パアア~~~ン!!」
なんて鳴らしていた。
( エアーホーン タンク の楽天検索 ↓ 下図はタンク式のエアーホーン)
電子式のホーンとは全然違いタンク式のエアーホーンはかなりでかい音が出て大迫力である。
エアーがなくなるとガソリンスタンドのタイヤの空気を入れるエアーポンプでエアーを補給する。
トラックや乗用車であればタンクを置くスペースがあるが、スペースの少ないバイクではタンク式を取り付ける事はかなり難しい。
PCXにエアーホーンを取り付ける
俺はほとんどホーンは鳴らさないが、ホーンを交換したいとは前々から思っていた。電子ホーン(アルファーホーン)を取り付けてる友人もいるが、俺個人的には電子ホーンの音があまり好きではない。
いつものように酔っぱらってアマゾンを見ていると、1680円でコンプレッサー式のエアーホーンを発見した。
iimono117 エアーホーン コンプレッサー付/クラクション エアー式 クラクション デュアルカーホーン
2018年9月17日に注文した。1680円
この小型コンプレッサー式ならバイクでもいけるんじゃないか!?
アマゾンのレビューを見てみると、一癖も二癖もありそうな代物だが俺の中に「あの頃」がよみがえった。
やはりエアーホーンが欲しい!
ぽちっとな
思わぬ落とし穴
2018年9/19日、早速エアーホーンが届いた。
おもちゃのラッパみたいだが?
大丈夫かこれ?
リレーが2つあるぞ?
おまけ?
何だかよくわからない説明書を見てとりあえずつないでみる。さらに配線図をよく見てみると・・・
12V25A
と書いてある。
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお~~~いいい~~~~~!おいおいおいおい!!!
おい!25A??!!って マジか!
これ、バッテリー大丈夫かい?よく、調べてから買ったらよかったなあ…
と、大電流過ぎて使えないと思い押入れ行きになりそうだったが、気を持ち直しバイクに取り付けをしている人をネット検索する。
あまり、いない・・・
うわ~~~
あちゃ~~~
又、やっちまったか~~~~??
タンク式のエアーホーンを取り付けた事はあるが、コンプレッサー式のエアーホーンは初めての俺。実はこのコンプレッサーは大電流(25A)なのでそれ相当の電気配線が必要なのだ。
約3週間後の10月6日
別の用事でPCXの配線をいじるついでにブースターケーブルでバッテリーとつないでテストをする。
25AでもブースターケーブルならOKだろ。
えーと、先にプラスをつないで、えーと、マイナスに・・・パチパチ!
うお!火花が
「パア~ン!!」
え!?もう一度 (火花 パチパチッ)
「パア~ン!!」
えええええ!!!!! エーーーーーー音出るじゃないかああああ!
これはエアーホーンの音だ!!! 電子ホーンでは出せない、この迫力。俺は決心した!
よし、これ絶対取り付けたる!
エアーホーン配線の勉強
25A必要なコンプレッサーの為に俺の勉強タイムがはじまる。
キボシは許容電流が15Aで平型の許容電流は15Aで、えーと、 2SQ 電線 IV線は許容電流27Aか・・・「許容電流」 googl調べ 検索1位
ヒューズは30Aやで? 許容電流27Aやったらあかんやん・・・30Aいける線は?3.5SQ(より線)37A
はあああ??3.5SQだとおおお??
何じゃこりゃ?とんでもない大電流だ。これ、ヘタすると
火、吹くな。
今回は諦めるか・・・
と、ネット検索2時間後、
ミツバがエアーホーン専用の配線を売っているがこの線は
2SQじゃないか!
なんだよこの 「自動車用極太2.0sq」 って?2SQは2SQだろ?2SQより線の許容電流は27Aだろ?いいのか。これで!?
また、ヤフー知恵袋の「エアーホーンの配線について。」を見てみると
リレーが30Aのものでもヒューズが20Aのものなら2sqのAVS線とかなら許容電流は27Aあるので問題ないはずです。
そしてヒューズがもし30Aでもヒューズが切れるまでに電線は発火しないでしょう。
許容電流はあくまでも使い続けても大丈夫な電流値でして、その値を越えたら即発火とはなりません。
電線には発煙特性というものがあり、許容電流をどれだけ越えたかで発煙(発火)までに至る時間が違います。
さらにヒューズには溶断特性というのがありこれも電流がどれだけ越えたかで切れる時間が変わります。
ちなみに、2sq程度でしたら倍の電流が流れても100秒は発火しませんし、その間にヒューズは切れていると思います。
以上ご参考下さい。
俺が使うのはエーモンのコードサイズ:AV2.00sq-5m。
このAV線 AVS線は単線の場合、約30アンペア OKな線だったのだ。
いける!これならいける!
ホーンは常に使い続けるものではない。瞬間的に鳴らすだけで、ずっとは鳴らさない。許容電流的な余裕はほぼないが、電気的にはOKだと判断。
よし、電流OK!
エアーホーン取り付け準備 リレー配線
だがしか~し、予算には限りがある。お小遣いが少ない為、(いらないモノを買うお金はあるが)お金は使いたくない。
30Aのヒューズは買うが、ホルダーは買わない。2SQ線はうちにあるので大丈夫
2本入り98円の30Aヒューズをキボシメスにドッキングさせはんだ付けする。
ここ電流流れるところなので収縮チューブを使い念入りに絶縁する。これでヒューズが出来た。
アマゾンのレビューでは大不評の付属のリレーを使う。平型端子をふんだんに使い配線する。
これでリレーは一応完成!
エアーホーン取り付け
いざ、エアーホーン取り付け!取り付け場所はこの中。ここなら雨にぬれる心配がない。
何とかこの形で取り付けたい。これ付属品だけなのでお金がかからないから。何とかならないか試行錯誤してみる。
がしかし、あらゆる場所で試すも、このままの形ではフロントフォークにおもいっきり接触するし、ホースは折れ曲がるし、コンプレッサーの置き場所も変だ。
とりあえずコンプレッサーとラッパを分け、それぞれ置ける場所を探す事にした。
補助ライトの後ろに良いスペースがある。これならラッパ1個分くらいなら入りそうだ。と、ラッパの場所は決定した。コンプレッサーは上の方に開きスペースがあるのでそこにする。
この配置は付属のホースでは長さが足りない。早速近くのコーナン(ホームセンター)にエアーホースを買いに行った。
エアー用のチューブを1m(内径8mm)を買う。(160円位)
外れそうなので留め具も4つだけ買う。(150円×2)
エーモンの平型メス20セット 5分程悩んだが、必要なので買った。400円位
作業開始は16時過ぎ。
ラッパ取り付け。コンプレッサー取り付け。
そして電気配線。リレー取り付け。
全然見えなくなった。
スマホのLEDライトで照らしながら何とか完成。
完成がこちら。
う~ん、暗すぎて全然みえないなあ、これわ・・・。
翌日、朝の通勤時間、昨日付けたばかりのエアーホーンを鳴らしてみると
「ブルブル・・」
あれ?鳴らないなあ、もう1度
「ブルブル・・・」
とコンプレッサーの音だけしかしない。
会社に着き、すぐに点検してみると・・・ホースが折れ曲がっている!
ホースをうまくとりつけないといけないなあ。
とホースをいじくってるうちに
「ポリッ!!」
と、付属の三又が折れた・・・
うわっちゃ!やっちまった!この安物め!
会社の帰りにまたしてもコーナンに寄り、三又とジョイント(計300円位)を買い、そのままコーナンのバイク置場で取り付けた。
それがこれだ!!
って、よくわからんわな、暗いし。
後日、写真を撮り画像をアップし説明しようと思ったが・・・
↓のような(後から考えた)エアーホーン取り付け作業手順として紹介する事にした。
エアホーン取り付け作業手順
それでは、自分の為(備忘録的)にPCXにエアーホーンを取り付ける作業手順。(※後から考えたシリーズ)
用意するもの
・フェラーリホーン 1680円
・エアー用 8mmチューブ 1m
・5~9mm 三又(継手)
・2SQ電線 3m以上 (エーモンAV線)
・ホース留め具 (3個)
・平型メス(カバー付)10個程
作業手順
① 電源確保
バッテリーから30Aヒューズを入れた2SQ線で電源を確保する。
② リレー(30A)
30 2SQ 30Aヒューズを取り付ける。
85,86 0.75SQ(家にいっぱいある。)0.5SQ以上でOK
87 2SQ ホーンのコンプレッサープラスへ
PCXのシングルホーンの線を取り外し、自分で作ったリレーへ接続する為の延長線を接続しリレーへ接続する。
③ホーンの電気配置
PCXのシングルホーンの線を取り外し、自分で作ったリレーへ接続する為の延長線を接続しリレーへ接続する。
これは緑線か水色線なのだが、どっちかをプラスでどっちかをマイナスへ接続すればOKで、たとえ間違って配線しても音が鳴らないだけなので気にする事はない。音が鳴らなかったら変えればいいだけだ。
④ エアー配線
8mmのエアー線を1m分用意
俺は自分の勘を信じてそれぞれ切り分けたが、自信のない人は2m分買い、それぞれ長めにカットし、位置を決めてから正式にカットすると確実。
ラッパ①②はPCXフロント 補助ライトの後ろ側空きスペース
エアホーン取り付けにしろ、電子ホーン取り付けにしろ、PCXの場合このスペース(フロントフォーク周辺のカウルの黒のカバー内側)に取り付ける事になると思う。俺の場合、元々補助ライト取付の為にステーを取り付けていて、そのステーにラッパを固定した。
詳しくは 11 補助ライト 参照
コンプレッサーはフロントカウル左側の空きスペース。この画像のように赤丸の辺りにコンプレッサーを吊り下げるくらいのスペースがあり、ステーを使いそこにぶら下げた。
エアーホースはフロント足回り黒のカバー周りに沿わす。ハンドルを右に左に回し、接触の無いよう十分気をつけ配線する。
エアーホーンの音と取り付け後の感想
それではお待たせしました!!
まずはPCX125(JF56)のノーマルホーン
「警告」としてこれ以上ない良い音だ。電子ホーンとして合格!
そしてこれがエアーホーンの音だ。電子ホーンでは出せないこの迫力!
これこそエアーホーン。空気の音がする!
とにかく、鳴らしたい。
が、鳴らす場面がない!
空手バカ一代の主人公であり、極真会館の創始者である大山総裁の名言を思い出す。
侍は刀を常に磨いてさやの中におさめておく。
抜かない。
抜かないところに侍の価値がある。
大山倍達
磨き抜かれた名刀の感じだ。
ホーンを鳴らさないといけない場面を予め回避し、ホーンを鳴らす事のない安全運転を心がける。
これが使われる場面が無い事を祈る!
誰もいない所で無意味に鳴らしてますけどね。(うれしがりなもんで・・・)1680円にしては随分と楽しませてくれました。電気系統が面白いです。このページを見て「よし!エアーホーンを付けよう!」なんて考えた人へのアドバイス! 得られるのは「自己満足だけ」です!自己満足大好きな方は是非やってみてください!