21 レーダー探知機
あれやこれやと電子部品をPCXに取り付けた俺。やはりバッテリーの調子が気になる。だってバイクのバッテリーって小さいよな!電圧計でもつけて日々のチェックをしてみようかと、ネットで電圧計を調べはじめた。
電圧計からレーダー探知機へ
電圧計選び
いつものネット検索から始める。
バイクに取り付けるのなら防水仕様じゃないといけないしなあ・・
温度計は良いけど、時計はいらんよなあ・・・
スクーターにタコメーターなんていらんだろ!
う~~~ん・・・もうちょっと・・・こう・・・何というか・・・・
安もんの電圧計なんてすぐ飽きるだろうしなあ・・・
なんて一人でブツブツ言いながら探していくうち
「おいおい、
これいいんじゃない?」
俺が見つけたのは電圧計も表示できる コムテック レーダー探知機 ZERO600V だった。
俺も男なのでこんな ⇒
操縦席(コックピット)に憧れる。
ひとめぼれした。
電圧計が欲しかっただけなのに・・・
物欲が増し、気がつけば・・・
電圧計が欲しかった俺は一応あれこれと見比べ、結局12800円もする電圧計付レーダー探知機を注文した。(酔っぱらってたし・・・)
ポチッとな!
理由 なんか、かっちょいい~ (←重要)
そしたらこうなる
次の日・・・
ぎゃああああ!!!
まぁ~た!!やっちまったよぉぉ~ぃおいおい!!
おい!電圧計に12800円かいっ!
レーダー探知機がついてるからまあ、いいか・・・
レーダー探知機 バイク取り付け2つの問題
買ってしまったものはしょうがない。
レーダーは通常、自動車で使う事が多いのだろう。俺もバイクに取り付けるのは初めてだが、レーダーは常に接続しておきたい。盗まれる心配もあるが毎回つけたり外したりなんて面倒くさい事はできないからだ。
まずはネットで先人達の知恵を拝借する為にあれこれ検索する。
バイクにレーダー探知機を取り付けてる人って
「音はどうやって聞くの?」⇒①音問題
「防水対策はどうしてんの?」⇒②防水対策
なんて疑問が溢れる。
①音問題
ZERO600V(取説 PDF)にはスピーカーがついているが、フォーンジャック(イヤホンジャックやヘッドホンジャックとも呼ぶ)がない。
自動車の場合、このレーダー探知機の内臓スピーカーから音は聞こえるが、バイクではそうはいかない。ただ単に取り付けた場合、レーダー探知機のスピーカーからの音など風の音でかき消されてしまう為、無線式か有線式でヘルメットの中に音を届けてあげる必要がある。
バイクで使う場合はフォーンジャックが必要なのだ。
そしていつものネット情報収集。
「レーダー探知機 イヤホンジャック」 GOOGLE検索
というキーワードで調べると、結構な人達がレーダーを分解してスピーカーの線を分配しイヤホンジャック(フォーンジャック)を付けている事がわかった。
おおおお~~~これだ!!
こんな工作が大好きな俺はZERO600Vを分解し、イヤホンジャックを取り付ける事にした。
必要な材料は近くの100円均一で買った。100円均一の電子部品は耐久性に問題があるのだが、とりあえずは使えるので実験的に使ってみる。
フォーンジャックの取り付け
コイツを分解する為には特殊なドライバーがいる。ねじの形が特殊なのだ。(精密機械に多い。)
近くのホームセンターで特殊ネジ用ドライバーを買った。
一歩間違うと12800円で買ったばかりのレーダー探知機がお釈迦になってしまうこの作業。慎重に慎重を重ねて進めていく。
ネジを外すと、爪が折れないようにヘラを使い慎重に外枠を外す。
まずは青い基盤がある。
青い基盤の下には緑の基盤がある。
その緑の基盤の下にスピーカーがある。
結局、2枚の基盤を分解しスピーカーの配線へとたどり着いた。
本体に線を通すための穴を開け、線を通す。
細い線なのでなかなか作業は進まないが、何とか接続に成功。
ばらした基盤やら配線を元に戻し電源を入れテスト。フォーンジャックにイヤホンをさすと音が聞こえてくる。成功である。
フォーンジャックを付けた事でヘルメット内で音が聴けるようになり、
音問題は解消された。
一歩間違うと本体は故障し使い物にならなくなるが、俺はこういう作業は楽しいし好きなので全然気にせずにやった。
故障したら又買えばいいだけの話。
ここでお決まりのこのセリフ
やるなら必ず自己責任で。
② 防水対策
俺は10年PCXに乗るつもりなので、10年の耐久性が必要だ。あと、このレーダー探知機は無料で最新GPSデータ更新が出来るので簡単に取り付け取り外しが出来る構造でなければならない。
俺の要求はこれだ。
1、10年耐えれるレベルの強固な防水性能
2、取り外しができる構造。
ハウジング作成
ホームセンターにスイッチボックスが安く売られている。 今回のZERO600のハウジングとして、電気部品の露出用スイッチボックスが閃いた。これは雨風には強く俺の中で信頼性の高いハウジングだ。(価格もお手頃だし、250円前後。)
少し大きいが、これなら10年は軽く持つだろう。フタ(画面)は透明なアクリル板を使用する。
中に適当な緩衝材を配置、動かないようにマジックテープを貼り付け固定。いつものアクリル板をカットしネジで取り付けられるように加工。
100円均一で買ってきた液晶保護フィルムを画面に張り付ける。 中に入れるとこんな感じ。
取り付け位置選定
ボディマウントシールドに穴を開け、金具で固定し中央に吊ってみるが 1カ所だけの固定では走行時の振動が凄い。又雨対策も弱い。
そして昼間は太陽光で反射し画面が見えにくいと言う事がわかった。
ちょうど、黒のプラスチック板が家に合ったのでカバーとして使ってみる。
ついでにアクリル板が割れていたので、新しいアクリル板を制作した。
あれこれと試したが、結局はこの位置に収まった。
この位置なら二重の雨対策&しっかり固定で安心だ。
電気はシガーソケットでの接続ではなく、本体から直接接続する。付属のケーブルを切断し直結した。
電気ボックスの穴はシリコンで埋める事にした。
で、これが俺のコックピットだ。イメージとは全然違うが俺は満足する事にした。
夜は見やすいが、昼間はやはり見にくい。
一応ちゃんと日よけもつけているが・・・まあ、しょうがない。
屋根に守られ、本体もBOXに守られで二重の雨対策がされているのでおそらく10年はもつだろう。
取り外しも簡単なのでデータの更新も楽に行える。
データ更新
2017年1月
「GPSデータ」と「公開取締情報データ」を更新した。やり方は簡単
1、本体からmicro mini sd カードを抜いてパソコンにつなげる。
2、コムテック https://www.e-comtec.co.jp/ から ⇒データ更新⇒最新GPSデータ情報(公開取締情報)
3、対応機種で「ZERO600V」をクリックし、ダウンロードしたデータを直接SDカードに移す。
以上
実際に使ってみての感想
知らない道路で心強い
通勤時にはあまり役に立たない。
毎日通っている道路は何がどこにあるのか熟知しているしオービスの位置や取締ポイントも知っているからだ。
「近くに交番があります。」 知ってる。
「スクールエリアです。」 知ってる。
「ループコイルがあります。」 知ってるよ。あ~もう、うるさいな~
と、こんな感じが、
たまに魚釣りにバイクで行くことがあり、知らない道路を通る事が多い。そんな時にオービスの位置や様々な情報を教えてくれるのはありがたい。
知らない道路を走っていると、ヘルメット内に危険を知らせてくれる声がする。
「近くに交番があります。」 え!そうなん
「スクールエリアです。」 わ!気をつけないといけないなあ
「ループコイルがあります。」 お!そうかスピード落とそう~サンキュ~
などなど、色々としゃべってくれるのは何ともありがた面白い。
気分はアイアンマンである。
実際のネズミ捕りには役に立たないだろうが、安全運転の為に色々役立つ情報を教えてくれるので、気をつけて運転しようという気になる。 バイクにレーダ探知機を取り付けるという事は、安全運転のお助けをしてくれる装置をつける事なのかもしれない。
俺が今回買ったもの
PT 13969 10本組特殊ネジ用ドライバービットセット
特殊ネジセットってアマゾンなどで安く売られてるのがあるが、あれって多分後悔すると思う。やはりこれくらいのクラスのを選んだ方が良いと思う。これを買っておけば安心だ。
電圧計が欲しかったんですけど、結局こうなりました。
バイクにレーダー探知機が必要か?なんて考え方もあるでしょうが、実際につけてみると面白い物ですよ。新しい感覚です。アイアンマンのジャービスが安全運転する為に、色々喋ってくれてるような。
最新のレーダー探知機の開発の狙いは、そこなのかもしれませんね。
次のページでは、ヘッドホンをヘルメットに仕込むのですが、これが案外大変でした。