12 電気について
電気は正しく使えば生活を便利にしてくれるが、使い方を間違うと本当に恐ろしいエネルギーだ。このサイトでは特に電気系統のカスタムをメインにしてきたが簡単に考えてやったわけではない。キチンとした知識と技術があってカスタムしている。電気の恐ろしさについて例を出して説明していく。
俺はおでんが大好きで、その食べ方にもこだわりがあり、絶対あつあつじゃないとダメだ。
家族で食べる時は大きな鍋を使うが二日目、三日目となれば小型のホットプレートの鉄板を外し、鉄なべを直接載せてアツアツにして食べる。一人用なのでちょうどいい大きさと手軽さだ。
ぬるいおでんは許せない!
写真の赤くなっているヒーターの部分にさわると
大やけどする。
もちろん燃えやすい物が近くにあればすぐに発火するだろう。
バイクの電気配線も同じだ。正しく配線されれば問題ないが、許容電流を守らない電気配線や電気機器接続、いい加減な作業での接続部分のスパークでは簡単に火をふく。
燃えたバイク
2013年05月12日 燃えた・・・・ 俺のバイク!!
買ったばかりの新車(走行約170km)が燃えてしまった気の毒な方のブログだ。この方の場合、自分で電気系はいじっていない。全てバイク屋さんに依頼されている。
電気系パーツは
①グリップヒーター(ホンダ純正)
②セキュリティアラーム(スティールメイト)
の2つでどちらも信頼できるメーカー
①「STEEL MATE 986X わずか2週間にて故障か?接触不良になっているだけで済めば良いが・・・」
②(グリップヒーター)「走行中に3つのランプの内、一番下のランプが使用していないのに、勝手に付いて5~10秒以内で消灯する」
と記事にある。
キチンとした配線ではこの様な事が起こるはずがない。
このブログさんの記事の中で
「バイク屋さんにもヒューズが切れる事を前提に使用して行くしかないですね。」
とあるが、ヒューズが切れる事を前提に使用、とは一体何の事だかわからない。電気配線を行ったバイクショップはヒューズが切れるなら、その原因を何としてもつきとめ対処しなければならない。原因がわからないのなら、その電気部品を外すことも致し方ないだろう。それを
「ヒューズが切れる事を前提に使用して行くしかないですね。」
とは、一体どういう事なんだ?おい、バイクショップ!
この方は STEEL MATE 986X のスターター機能もつけていたみたいだが、価格ドットコムの掲示板では
PCX125にスティールメイトのスターター機能との相性が悪い事が書かれていて、みんな ”セキュリティのみ” で使っているようだ。
ホンダウイング店(ホンダ正規販売店)では
「やめておいた方が良い」
とアドバイスされている。
普通はこう言うだろ。
ダメなものはダメと言ってくれるお店はいいお店だ。
最終的にこの方はメーカーやバイクショップの保証も賠償も受けられず全て自己責任の形で終了した。
自分のバイクが燃えてビックリし、そのまま民家にでも突っ込むか、他の車両と大事故なんて起こしていたらとんでもない事だっただろう。
もっと最悪なのは、その火が自分に燃え移り・・・
なんて事になったら本当に悲惨だ。
この方の場合、自身の怪我もなく、又周りにも迷惑をかけていなので損害賠償請求もされず、33万円の被害で済んでよかったと思う。
自分で電気系統をいじった訳でもないのに、こんな事になってしまったこの方は本当にやりきれなかっただろう。こういった事故が今後起こらぬ様、ここでも取り上げさせてもらった。
平成23年6月 国土交通省自動車交通局
自動車の不具合による事故・火災情報における
車両火災に関する調査実施報告書
平成21年4月から平成22年3月末までの1年間に98件あり、その原因は ”バッテリー交換時の作業ミス 28件” ”後付け電装品の不適切な取り付け28件” と最も多く発生している。
バッテリー交換時の作業ミスは、バッテリーから電源を取る作業(バッチョク)を行う場合も注意が必要だと理解できる。
スティールメイトの電源は常時電源である。バッテリーから直接電源を取る訳だが、その時に取り付けたバイクショップの作業に不手際があったのではないだろうか?
まあ、蒸し返してもしょうがないが、最終的に自己責任になるのなら、
自己防衛の為
電気の知識を持ってみてはどうか?
電気系統のカスタムは簡単ではない
このサイトでは簡単に電気系のカスタムをしていると印象を受けた方がいるのなら、
それは間違いだ。
俺は"第二種電気工事士"という国家資格を持つ。
今の日本の法律ではバイクの電気系統のカスタムの規制はされていないが やるなら必ず自己責任だ。
愛車が燃えると嫌だろ。
燃やさない為には、「第二種電気工事士」くらいの資格を持つべきだと思う。電気を甘く見ると間違いなく大やけどする。
電気系統をさわるには、電気を正しく使える知識とそれなりの技術を持っておくべきだ。
”若いうちの苦労は買ってでもせよ”という諺がありますが、自分の人生の早いうちに最低限の電気の知識を持っておく方が良いと思います。特に若い人は第二種電気工事士の資格は持っておいて絶対に損はないです。バイクのカスタムにも役立ちますしね。
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